バックテスト結果の改善方法:パラメータ調整と複数市場検証
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バックテストの結果はそのまま受け入れるのではなく改善できる。代表的な手法であるパラメータ調整と複数市場での検証方法を解説。
バックテスト結果の改善方法:パラメータ調整と複数市場検証
バックテストをした結果、期待したような成績が出ないことは多い。
しかしその結果は改善できる余地がある。
ここでは代表的な改善方法を紹介する。
1. パラメータ調整(Optimization)#
- 戦略の期間・閾値・フィルター条件を複数パターンで試す
- 例: RSIを「14期間」から「7期間」「21期間」に変えて検証
- 過剰最適化に注意しつつ、ロバストな範囲を見つける
2. 複数市場・複数時間足での検証#
- EURUSDでしか機能しない戦略は不安定
- 他の通貨ペア(GBPUSD, USDJPY, XAUUSD)や株価指数でも検証
- 1時間足だけでなく日足・15分足でも確認
- 環境が変わっても機能するなら戦略の信頼度は高い
3. フィルター条件を追加する#
- 単一指標だけでなく、トレンド判定や出来高フィルターを組み合わせる
- 例: 「RSIの買いサイン」+「移動平均線が上向きのときだけ」
4. リスク管理を組み込む#
- ロットサイズを調整し、最大ドローダウンを抑える
- トレーリングストップや分割利確を試すことで安定性が増す
5. 実際に検証してみよう#
以下のプリセットでパラメータを変更したり、複数の通貨ペアで検証してみよう。
改善の余地を数字で確認することが大切だ。
6. まとめ#
- パラメータを調整して「ロバストな範囲」を探す
- 複数市場・複数時間足で再検証して信頼性を高める
- フィルターやリスク管理を組み込むと安定性が増す
- 改善は「魔改造」ではなく「安定化」が目的
バックテストの改善とは「勝率を上げる作業」ではなく、
「安定して続けられる戦略」に整える作業だ。