バックテストとはなにか?
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バックテストは過去のデータを使って戦略を検証する手法。勝率やリスクを事前に把握するための必須プロセスを解説。
バックテストとはなにか?
トレードで最も重要なのは、戦略が本当に通用するかどうかを確認することだ。
そのために使われるのがバックテスト(Backtest)である。
1. バックテストの定義#
バックテストとは、過去の価格データを使って戦略をシミュレーションし、成績を確認する作業のこと。
- 戦略が過去の相場でどう機能したかを数値で確認できる
- リスクやリターンの傾向を事前に把握できる
2. バックテストで得られる指標#
- 勝率(どれだけ勝てたか)
- 損益率(平均利益 ÷ 平均損失)
- 最大ドローダウン(資金がどれだけ減ったか)
- 期待値(1回あたりの平均収益)
これらはすべて「戦略の信頼性」を判断する材料になる。
3. よくある誤解と落とし穴#
3.1 過去で勝てれば未来でも勝てる?#
過去の結果が未来を保証するわけではない。
ただし「一切検証していない戦略」よりはるかに信頼できる。
3.2 データの偏り#
テスト期間や対象銘柄を恣意的に選ぶと、結果が歪む(オーバーフィッティング)。
4. 上級者の応用#
4.1 マルチシンボル・マルチタイムフレーム#
複数の通貨ペア・時間足で同じ戦略を検証することで、汎用性を確認できる。
4.2 ウォークフォワード分析#
過去データを分割し、一部で学習・一部で検証する方法。過剰最適化を防げる。
5. 実際に試してみよう#
まずはシンプルな戦略(例: RSI 30/70)を過去データで検証してみよう。
数字で確認するだけでも「戦略を信じて実行できる自信」が生まれる。
6. まとめ#
- バックテストは「過去データで戦略を検証する作業」
- 勝率・損益率・ドローダウンなどを確認できる
- 過去の結果は未来を保証しないが、検証なしよりはるかに有利
- バックテストはトレーダーの必須プロセス
バックテストは「勝てる戦略」を探すのではなく、
「負けないための確認作業」だと心得よう。