完全無料のバックテストツール5選|お金を払う前に必ず試すべき検証環境
バックテストは有料ツールを使わないと意味がない。
そう思っている人は多いですが、実際は違います。
検証の設計さえ間違えなければ、完全無料の環境でも実用レベルのバックテストは十分可能です。
この記事では、「お金を払う前に必ず試すべき」という観点で、完全無料で使えるバックテストツールを5つ紹介します。
まず結論|完全無料バックテストツール表
| ツール | 検証タイプ | 完全無料でできる範囲 | 無料の限界・注意点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| MT5(ストラテジーテスター) | 自動(EA) | EAバックテスト・最適化を無料で実行可能 | 裁量ルールはコード化必須。データ品質はブローカー依存 | 自動売買・EA運用者 |
| TradingView(Bar Replay) | 手動(裁量) | 過去チャートを巻き戻して裁量検証が可能 | 記録・集計が弱い。厳密な自動検証は不可 | 裁量トレーダー |
| Delver | ハイブリッド | ルール固定・実行・結果確認まで無料で完結 | 感覚トレード前提の人には不向き | 再現性重視・設計派 |
| Python(自作) | 自動 | 自由度無制限のバックテストを0円で構築可能 | 構築コストと保守が重い | エンジニア |
| Excel / Googleスプレッドシート | 補助・集計 | 検証ログ・数値管理を無料で実施 | チャート再生不可。入力の手間が大きい | 検証を数値で管理したい人 |
こちらの記事では、ツールを徹底比較した記事を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
完全無料でもバックテストは十分にできる
有料ツールが必要だと思い込んでいる人が多い
バックテスト=高額な専用ソフト、というイメージは根強いです。
しかし実際には、無料ツールの組み合わせだけで「勝てない理由」を潰す検証は可能です。
重要なのは、
- 何を検証したいのか
- どこまで分かれば次に進めるのか
を明確にすることです。
無料ツールでできること・できないこと
無料ツールは万能ではありません。
ただし、
- 明らかにダメな手法を弾く
- ルールの再現性を確認する
- リスク構造を把握する
といった目的であれば、有料ツールは不要です。
重要なのは「ツール」より「検証設計」
どんなツールを使っても、
- 条件が曖昧
- 決済が毎回違う
- 結果を残していない
この状態では、検証は機能しません。
ツールは手段であり、設計が本体です。

Delverの設定画面例。
バックテストツールを選ぶ前に見るべき3つのポイント
完全無料でどこまで使えるか
「無料」と書いてあっても、
- 実質デモだけ
- 結果保存は有料
- 回数制限あり
というケースは多いです。
検証の核心部分が無料で使えるかを必ず確認しましょう。
再現性を担保できるか
検証結果が再現できなければ意味がありません。
- 条件が固定できるか
- 同じ入力で同じ結果が出るか
ここが弱いツールは、どれだけ高機能でも危険です。
再現性の無い検証のデメリットについてはこちらで詳しく解説しています。
検証結果を保存・再利用できるか
検証は「一度やって終わり」ではありません。
後から見返し、改善し、再利用できて初めて資産になります。
完全無料のバックテストツール5選
① MT5(ストラテジーテスター)
無料でできること
EAを使った自動売買のバックテスト・パラメータ最適化が可能です。
向いている検証タイプ
完全自動のロジック検証。
注意点・限界
裁量ルールを検証するには、すべてコード化する必要があります。
MT5の公式サイトはこちら。
② TradingView(Bar Replay)
無料でできること
過去チャートを巻き戻し、裁量でのエントリー判断を検証できます。
向いている検証タイプ
裁量トレードの型作り。
注意点・限界
結果の集計・比較が弱く、検証が感覚寄りになりやすい点に注意。
TradingViewの公式サイトはこちら。
③ Delver
完全無料でできること
エントリー・決済・時間制限をルールとして固定し、
検証 → 結果確認までを無料で一貫して行えます。
他ツールとの決定的な違い
「感覚」を挟めない設計になっている点です。
向いている人
手動検証の次の段階に進みたい人。
Delverの公式サイトはこちら。
④ Python(自作バックテスト)
無料でできること
データとロジック次第で、ほぼ無制限の検証が可能です。
向いている人
エンジニア、独自ロジックを深く検証したい人。
注意点・限界
作ること自体が目的化しやすく、検証が進まないケースも多いです。
⑤ Excel / Googleスプレッドシート
無料でできること
検証ログ、R倍数、PF、DDの管理・集計。
向いている使い方
裁量検証の補助、数値管理の習慣づけ。
注意点・限界
チャート再生はできないため、単体利用は非推奨。
完全無料バックテストのよくある落とし穴
ツールのせいにしてしまう
勝てない原因をツールに押し付けても、状況は変わりません。
検証設計が曖昧なまま進める
無料・有料に関係なく、
設計が曖昧な検証は必ず破綻します。
数字を見ずに「感覚」で判断する
勝率だけを見て「良さそう」と判断するのは非常に危険です。
有料ツールを検討するべきタイミング
無料環境では明らかに足りなくなったとき
検証量・速度がボトルネックになったら検討すべきです。
検証を高速化・量産したくなったとき
戦略比較やパラメータ検証を大量に回す場合、有料化は合理的です。
チーム・外注で共有する必要が出たとき
個人検証の枠を超えたら、有料ツールの価値が出てきます。
まとめ|お金を払う前にやるべきこと
- ルールを固定する
- 結果を数値で評価する
- 無料環境で限界まで試す
これができていない状態で有料ツールに移行しても、
結果はほぼ変わりません。
まずは完全無料の環境で、検証を「正しく」やり切ることが最優先です。
次はこちらの記事で、これらのツールを徹底比較していますので、ぜひ参考にしてください。

