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勝率に騙される『検証弱者』の末路|バックテストの数字に隠された破滅のサイン

ByRyujiro Tsuji
公開日
読了時間8

バックテスト結果は勝率だけ見ても意味がない。Delverの分析画面を使って、PF・DD・リターン分布・時間帯・連敗など、戦略の本質を読み解く方法を整理する。

はじめに:バックテストは「勝率を見る作業」ではない

バックテスト結果を見るとき、
多くの人はまず勝率に目がいく。

だが、それは
最も分かりやすく、最も危険な見方だ。

バックテストの分析画面は、
「勝っているか」ではなく
**「なぜそうなっているか」**を見るために作られている。

バックテストツールはどれを使うかの比較はこちらにまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。


概要:最初に全体像を把握する

Delver バックテスト結果の概要画面

プロフィットファクター(PF)を最優先で見る

PFは、
総利益 ÷ 総損失

  • PF > 1.0 → 理論上はプラス
  • PF < 1.0 → 長期では必ず負ける

勝率が高くても、
PFが1を下回っていれば意味はない。

今回の記事では無料で利用できるのでDelverというツールを使用した。


勝率は「補助情報」にすぎない

勝率は結果の一部でしかない。

  • 勝ちが小さく
  • 負けが大きい

この構造なら、
勝率60%でも普通に負ける。


最大ドローダウンは「精神耐久値」

最大DDは、
その戦略を続けられるかどうかを決める数字だ。

  • 数字として耐えられても
  • メンタル的に耐えられない

このズレが、
裁量を壊す原因になる。

ドローダウンについては、今後バックテストをしていく上で、いや、FX、投資をしていく上で非常に重要な要素になるので、こちらの記事も必読だ。


トレード数が少ない結果は信用しない

  • トレード数が少ない
  • 期間が短い

この2つが揃うと、
成績は簡単に上振れする。


リターン分布:勝ち方と負け方の癖を見る

リターン分布のヒストグラム

平均より「形」を見る

見るべきは、

  • 山がどこにあるか
  • どちらに歪んでいるか

平均値がプラスでも、
左側(損失側)が太ければ危険だ。


ドカ損が隠れていないか

  • 小さな勝ちが多い
  • たまに大きな負け

この構造は、
裁量で最も多い失敗パターン。


時間別パフォーマンス:相場参加の偏り

時間別パフォーマンス

勝っている時間帯・負けている時間帯

特定の時間だけ勝っている戦略は、

  • 相場が変わると即死する
  • 再現性が低い

「その時間だから勝てた」可能性

戦略の強さではなく、
時間帯の偶然で勝っているケースは多い。


頻度ヒートマップ:トレードの集中を疑う

頻度ヒートマップ

曜日・時間の偏りはリスク

  • 特定曜日だけ多い
  • 特定時間だけ集中

これはエッジではなく、
脆さになることが多い。


相場環境が変わった瞬間に崩れる

集中している場所が崩れたら、
戦略全体が機能しなくなる。


連勝・連敗:メンタル破壊力を数値で見る

連勝・連敗の分布

最大連敗数は必ず確認する

  • 3連敗で折れる人
  • 5連敗でルールを変える人

最大連敗は、
裁量が壊れる地点を教えてくれる。


勝率が高くても連敗は起きる

勝率と連敗は、
ほぼ別物。


保有時間と損益:含み損を引っ張っていないか

保有時間と損益の関係

勝ちと負けの滞在時間差

  • 勝ちはすぐ利確
  • 負けは長時間保有

この差が大きいほど、
R倍は歪む。


「戻るかも」が統計で否定される瞬間

長く持つほど、
期待値が改善するとは限らない。


トレード種別エクイティ推移:分解して見る

トレード種別エクイティ推移

ロングとショートは別物

  • ロングは右肩上がり
  • ショートが足を引っ張る

このケースは非常に多い。


全部まとめると見えなくなる

戦略は、
分解して初めて本質が見える。


結論:バックテストは「横断的に読む」

バックテスト結果は、

  • 勝率
  • PF
  • DD
  • 分布
  • 時間
  • 連敗

すべてを横断して初めて意味を持つ。

それが分かれば、
裁量もシステムも、
無駄に迷走しなくなる。

今回使用したツールは、Delverだけだ。
ページ下の「Delverで検証する」というボタンから完全無料で検証が初められるので、ぜひ試してほしい。

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