はじめに:バックテストは「勝率を見る作業」ではない
バックテスト結果を見るとき、
多くの人はまず勝率に目がいく。
だが、それは
最も分かりやすく、最も危険な見方だ。
バックテストの分析画面は、
「勝っているか」ではなく
**「なぜそうなっているか」**を見るために作られている。
バックテストツールはどれを使うかの比較はこちらにまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。
概要:最初に全体像を把握する
プロフィットファクター(PF)を最優先で見る
PFは、
総利益 ÷ 総損失。
- PF > 1.0 → 理論上はプラス
- PF < 1.0 → 長期では必ず負ける
勝率が高くても、
PFが1を下回っていれば意味はない。
今回の記事では無料で利用できるのでDelverというツールを使用した。
勝率は「補助情報」にすぎない
勝率は結果の一部でしかない。
- 勝ちが小さく
- 負けが大きい
この構造なら、
勝率60%でも普通に負ける。
最大ドローダウンは「精神耐久値」
最大DDは、
その戦略を続けられるかどうかを決める数字だ。
- 数字として耐えられても
- メンタル的に耐えられない
このズレが、
裁量を壊す原因になる。
ドローダウンについては、今後バックテストをしていく上で、いや、FX、投資をしていく上で非常に重要な要素になるので、こちらの記事も必読だ。
トレード数が少ない結果は信用しない
- トレード数が少ない
- 期間が短い
この2つが揃うと、
成績は簡単に上振れする。
リターン分布:勝ち方と負け方の癖を見る
平均より「形」を見る
見るべきは、
- 山がどこにあるか
- どちらに歪んでいるか
平均値がプラスでも、
左側(損失側)が太ければ危険だ。
ドカ損が隠れていないか
- 小さな勝ちが多い
- たまに大きな負け
この構造は、
裁量で最も多い失敗パターン。
時間別パフォーマンス:相場参加の偏り
勝っている時間帯・負けている時間帯
特定の時間だけ勝っている戦略は、
- 相場が変わると即死する
- 再現性が低い
「その時間だから勝てた」可能性
戦略の強さではなく、
時間帯の偶然で勝っているケースは多い。
頻度ヒートマップ:トレードの集中を疑う
曜日・時間の偏りはリスク
- 特定曜日だけ多い
- 特定時間だけ集中
これはエッジではなく、
脆さになることが多い。
相場環境が変わった瞬間に崩れる
集中している場所が崩れたら、
戦略全体が機能しなくなる。
連勝・連敗:メンタル破壊力を数値で見る
最大連敗数は必ず確認する
- 3連敗で折れる人
- 5連敗でルールを変える人
最大連敗は、
裁量が壊れる地点を教えてくれる。
勝率が高くても連敗は起きる
勝率と連敗は、
ほぼ別物。
保有時間と損益:含み損を引っ張っていないか
勝ちと負けの滞在時間差
- 勝ちはすぐ利確
- 負けは長時間保有
この差が大きいほど、
R倍は歪む。
「戻るかも」が統計で否定される瞬間
長く持つほど、
期待値が改善するとは限らない。
トレード種別エクイティ推移:分解して見る
ロングとショートは別物
- ロングは右肩上がり
- ショートが足を引っ張る
このケースは非常に多い。
全部まとめると見えなくなる
戦略は、
分解して初めて本質が見える。
結論:バックテストは「横断的に読む」
バックテスト結果は、
- 勝率
- PF
- DD
- 分布
- 時間
- 連敗
すべてを横断して初めて意味を持つ。
それが分かれば、
裁量もシステムも、
無駄に迷走しなくなる。
今回使用したツールは、Delverだけだ。
ページ下の「Delverで検証する」というボタンから完全無料で検証が初められるので、ぜひ試してほしい。
