ウィリアムズ%Rの本質と正しい使い方
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ウィリアムズ%Rの計算式、買われすぎ・売られすぎの判断方法、誤解されやすい落とし穴、実戦での応用戦略を整理。
ウィリアムズ%Rの本質と正しい使い方
ウィリアムズ%R(Williams %R)は、終値が直近の価格レンジに対してどの位置にあるかを示すオシレーターです。ストキャスティクスに似ていますが、値が逆方向に表示されるのが特徴です。
1. 計算式と仕組み#
%R = (最高値_n - 終値) ÷ (最高値_n - 最安値_n) × -100
- n = 通常14期間
- 値域は 0 ~ -100
- 0に近い → 高値圏(買われすぎ)
- -100に近い → 安値圏(売られすぎ)
2. 基本的な使い方#
- 水準判断
- -20以上 → 買われすぎ
- -80以下 → 売られすぎ
- 戻り・押しの確認
強トレンドでは%Rが張り付きやすく、継続のサインにもなる。 - ダイバージェンス
価格が高値更新しても%Rが下がる → 弱気転換の兆候。
3. よくある誤解と落とし穴#
3.1 「-20で必ず売り」「-80で必ず買い」#
トレンド相場では逆張りだけで大損失につながる。
3.2 ストキャスと同じと考える#
似ているが、%Rは「相対位置を逆目盛り」で表す。解釈を混同しないこと。
3.3 ノイズ過多#
短期足ではシグナルが乱発。長期足やフィルタと併用必須。
4. 実戦での応用#
- レンジ逆張り
- -80以下で押し目買い、-20以上で戻り売り。
- トレンド順張り
- SMAや一目の方向に沿って、%Rが-50を抜けるタイミングでエントリー。
- ダイバージェンス補強
- MACDやCCIと組み合わせてトレンド転換を見極め。
5. 他指標との組み合わせ#
- ストキャスティクス … 過熱感のクロス確認に。
- RSI … オシレーターの重複を避けつつ相互検証。
- ボリンジャーバンド … バンド端との組み合わせで逆張り精度UP。
6. 実際に検証してみよう#
この記事の条件で検証するウィリアムズ%Rは「レンジ逆張り」に強いですが、トレンドでは張り付きやすい点に注意。必ず環境認識とフィルタを併用してください。
7. まとめ#
- %Rは価格の相対位置を0~-100で表す。
- -20/-80は目安であり、シグナル確定ではない。
- レンジでは逆張り、トレンドでは張り付き継続を読むのに活用。