検証してるのに勝てない理由3選|9割がやっている手動検証の致命的ミス
「ちゃんと検証しているのに、なぜか勝てない」
MT5やTradingViewの巻き戻し機能を使って、何十回・何百回と検証しているのに、いざリアルトレードになると結果が出ない。
これは珍しい話ではありません。
結論から言うと、多くの場合、原因は手法ではなく「検証の設計」そのものにあります。
この記事では、手動検証(巻き戻し検証)で特に多い致命的な設計ミスを3つに絞って解説します。
おすすめの検証ツールについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
そもそも「検証しているのに勝てない」人が多い理由
検証=過去チャートを眺めることだと思っている
検証と聞いて、多くの人がやっているのは
「過去チャートを見て、ここで入ってたら勝ってたな」と確認する作業です。
しかしこれは検証ではなく、ただの振り返りです。
この時点で、すでに再現性はありません。
感覚的な検証は再現性を破壊する
「この形はなんか強そう」
「雰囲気的に伸びそう」
こうした判断が1つでも混ざった瞬間、
その検証結果は次に同じ条件で再現できないものになります。
勝てない原因は「手法」ではなく「検証設計」
多くの人は「この手法はダメだった」と結論を出します。
しかし実際には、
- 条件が曖昧
- 決済が毎回違う
- 記録が残っていない
という状態で検証しているため、
そもそも評価できる形になっていないケースがほとんどです。
設計ミス① エントリー条件が曖昧なまま検証している
そのエントリーは「文章で説明」できるか?
まず自問してください。
そのエントリー条件を、他人に文章で説明できますか?
- どの時間足か
- どのローソク足が確定した瞬間か
- 直前に何が起きている必要があるのか
これを言語化できない場合、その条件は検証不可能です。
ローソク足の形・時間・直前の状態を固定していない
例えば、
- ヒゲの長さは?
- 実体の比率は?
- 東京時間でもロンドンでも同じ扱い?
こうした要素が固定されていないと、
同じように見えるが中身が違うトレードが量産されます。
その場の裁量が混ざった時点で検証は崩壊する
「今回はちょっと条件弱いけど入ってみよう」
この1回が入った瞬間、
その検証データはすべて信用できなくなります。
検証では「上手くやる」必要はありません。
毎回同じことを、機械的にやることが重要です。
設計ミス② 利確・損切りを毎回変えている
R倍数を決めていない検証は意味がない
「どこで利確するか」を毎回チャートを見て決めていませんか?
それは検証ではなく、その場の裁量トレードです。
- SLは何pips(または何R)
- TPは何R
- 途中決済はするのか
これが決まっていないと、
勝率もPFも評価不能になります。
「伸びそうだから伸ばす」は検証ではない
「今回は伸びそうだったから多めに取った」
これをやると、
- 勝ちトレードだけが美化され
- 負けトレードはそのまま残る
結果として、実際よりも良い成績に見える検証になります。
時間切れ決済を考慮していない人が多すぎる
現実の相場では、
- 何時間も横ばい
- エントリー後に全く動かない
というケースが普通にあります。
時間切れ決済を設計に含めないと、
実運用では想定外の損失やストレスが発生します。
設計ミス③ 検証結果を記録・集計していない
勝率だけ見てPF・DDを見ていない
「勝率6割だから良さそう」
これは非常に危険です。
- PF(プロフィットファクター)
- 最大ドローダウン
- 連敗数
これらを見ない検証は、
資金管理の判断が一切できません。
こちらの記事では検証結果の正しい読み方を紹介しています。
負けトレードの分類をしていない
負けトレードを
- 条件ミス
- 相場環境不一致
- 想定内の負け
に分けていますか?
分けていない場合、
改善すべき点が永遠に見えません。
検証ログがない=同じミスを一生繰り返す
記録が残っていない検証は、
経験として蓄積されません。
結果として、
「また同じところで負けた気がする」
という状態を延々と繰り返すことになります。
手動検証の限界と「次に進むべき段階」
手動検証で分かること・分からないこと
手動検証は、
- 条件の感覚を掴む
- 明らかにダメな手法を弾く
には向いています。
一方で、
- 長期成績
- 最大DD
- 条件の微調整比較
には致命的に向いていません。
一定条件を満たしたら自動バックテストに移行すべき
- 条件を文章で説明できる
- 決済ルールが固定されている
- 100回以上の検証が終わっている
この段階に来たら、
手動検証に固執する意味はありません。
検証を「資産」として残すという考え方
検証とは、その場で終わる作業ではなく、
将来も使い回せるデータ資産です。
設計・記録・集計ができて初めて、
検証は「武器」になります。
それらの集計を正しく読み取る方法はこちらで解説しています。
まとめ
検証しているのに勝てない原因の多くは、
トレード技術ではなく、検証設計にあります。
- 条件を固定する
- 決済を固定する
- 結果を残す
この3つが揃って、初めて検証は意味を持ちます。

