バルサラの破滅確率とリスク管理

トレードで最も恐ろしいのは「資金が尽きて退場すること」だ。
バルサラの破滅確率（Risk of Ruin）は、一定の資金管理ルールを守ったとき、最終的に資金がゼロになる確率を示す。

この記事では、初心者でも理解できる基礎から、上級者にも役立つ応用まで整理する。

1. 破滅確率とは何か？#

破滅確率 = 「損失が続いた場合に資金がゼロになる可能性」。

勝率や損益率が同じでも、リスクにさらす資金の割合によって破滅確率は大きく変わる。

2. バルサラの破滅確率表#

バルサラは「勝率」と「損益率（平均利益÷平均損失）」をもとに破滅確率を整理した。

• 勝率が高くても、損益率が低いと破滅確率は高くなる
• 勝率が低くても、損益率が高ければ破滅確率は下がる

重要なのは「勝率 × 損益率」のバランスだ。

3. よくある誤解と落とし穴#

3.1 「勝率が高ければ破滅しない」という誤解#

勝率90％でも、1回の損失が大きければすぐに破滅する。

3.2 ロットを上げすぎる#

資金の10％を毎回リスクにさらせば、連敗したときに一瞬で退場する。

4. 上級者の応用#

4.1 最適リスク割合を探す#

「資金の何％を1回のトレードに使うか」をシミュレーションして、破滅確率を最小化する。

4.2 破滅確率ゼロはあり得ない#

どんな戦略でも確率的に負け続ける可能性はゼロにはならない。
だからこそ、資金を守るルールが不可欠だ。

5. 実際に検証してみよう#

バックテストで「勝率」「損益率」「リスク割合」を計算し、
バルサラの破滅確率をチェックしてみよう。

6. まとめ#

• 破滅確率は「資金が尽きる可能性」を数値化したもの
• 勝率と損益率のバランスが重要
• 1回のリスクを資金の1〜2％に抑えると破滅確率は大幅に下がる
• 破滅しないことこそが長期的な成功の前提