CCIの本質と正しい使い方
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CCIの計算式、トレンド判断、逆張り・順張り両面での使い方、誤解されやすい落とし穴を整理。実際の応用方法を解説。
CCIの本質と正しい使い方
CCI(Commodity Channel Index)は、価格が統計的に平均からどの程度乖離しているかを示すオシレーターです。元は商品先物向けに開発されましたが、今では株やFXでも広く利用されています。
1. 計算式と仕組み#
TP = (高値 + 安値 + 終値) ÷ 3 CCI = (TP - SMA(TP, n)) ÷ (0.015 × 平均偏差)
- TP: 典型価格
- n: 通常は20期間
- 0.015: 正規化のための定数
CCIは0を中心に±100を目安として解釈されます。
2. 基本的な使い方#
- 水準判断
- +100以上 = 強気(買われすぎ)
- -100以下 = 弱気(売られすぎ)
- クロス確認
- 0ラインを上抜け → 上昇バイアス
- 0ラインを下抜け → 下降バイアス
- ダイバージェンス
- 価格とCCIが逆行するとトレンド転換の兆し
3. よくある誤解と落とし穴#
3.1 「+100で必ず売り」「-100で必ず買い」#
トレンド中は+100や-100を維持し続けることが多く、逆張りだけでは危険。
3.2 他のオシレーターと混同#
RSIやストキャスとは異なりCCIは「平均からの乖離」に特化している。用途を混同しないこと。
3.3 ノイズ多発#
短期足ではシグナル過剰。必ずフィルタリングが必要。
4. 実戦的な応用#
- 順張り: +100以上で買い、-100以下で売り。ただしトレンド確認と併用。
- 逆張り: ±200付近を「極端」とみなし、反転を狙う。
- フィルタ: SMAや一目均衡表と組み合わせると精度向上。
5. 他指標との組み合わせ#
- RSI … 相対的な強弱と重ねて過熱感を確認。
- MACD … モメンタムと方向性の補強。
- ボリンジャーバンド … バンド拡大局面の判断と相性良。
6. 実際に検証してみよう#
この記事の条件で検証するCCIは「平均からの乖離」を数値化するツールです。過信せず、必ず他のトレンド系指標と組み合わせて検証してください。
7. まとめ#
- CCIは平均価格からの乖離度合いを示す。
- +100/-100は基準であって「売買シグナルの保証」ではない。
- 環境認識+フィルタ併用が必須。