ドローダウン管理と資金を守る方法
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ドローダウン(資金の下落幅)の正しい理解と、トレード資金を守るための管理手法を解説。最大損失をコントロールすることで生存率を高める。
ドローダウン管理と資金を守る方法
トレードで避けられないのが「ドローダウン」だ。
ドローダウンとは、資金残高がピークからどれだけ減少したかを示す指標であり、投資家やトレーダーが最も注目すべきリスクのひとつだ。
1. ドローダウンとは?#
ドローダウン(DD)は以下の式で表される:
DD(%) = (ピーク資金 − ボトム資金) ÷ ピーク資金 × 100
例: 口座が100万円から80万円に減った場合、DD = 20%。
- 10%DD → 比較的軽微
- 30%DD → 資金回復に大きな労力が必要
2. 回復に必要なリターン#
ドローダウンが深くなると、回復に必要なリターンは急激に増える。
- 10%DD → +11%の利益で回復
- 20%DD → +25%
- 50%DD → +100%
ドローダウンを抑えることが長期生存のカギになる。
3. よくある誤解と落とし穴#
3.1 一時的な損失を軽視する#
「そのうち戻る」と放置すると、気づけば致命的なDDに。
3.2 ロットを上げて取り戻そうとする#
DD中に無理にロットを増やすのは、破滅への最短ルート。
4. ドローダウンを抑える方法#
4.1 1回のリスクを1〜2%以内に#
資金を小さなリスクに分散させることで、DDが深くなるのを防ぐ。
4.2 ボラティリティに応じた調整#
ATRなどの指標を用いて、相場が荒れているときはポジションを小さくする。
4.3 最大DDルールを決める#
例: DDが20%に達したらトレードを一時停止し、検証と見直しを行う。
5. 実際に検証してみよう#
バックテストで「最大ドローダウン」を確認し、戦略のリスクを客観的に把握することが重要だ。
この記事の条件で検証する6. まとめ#
- ドローダウンは「ピークからの資金減少率」
- DDが深いほど回復が難しい
- 1回のリスクを絞り、最大DDルールを設定することが大切
利益よりもまず「資金を守ること」。
ドローダウン管理は長く生き残るための最強の武器だ。