1回のトレードでリスクにさらす資金の割合
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リスク管理の基本である『1回のトレードで資金の何%をリスクにさらすべきか』を解説。初心者から上級者まで必ず押さえるべき考え方。
1回のトレードでリスクにさらす資金の割合
トレードにおいて最も重要なのは「資金を守ること」だ。
どんなに優秀な手法でも、リスク管理を誤ればすぐに退場する。
この記事では、1回のトレードで資金の何%をリスクにさらすべきかを解説する。
1. リスクとは何か?#
リスク=「想定が外れたときに失う金額」。
つまり「エントリー価格と損切り価格の差 × ロット数」がリスクになる。
- 例: 口座残高100万円、損切り幅50pips、1pips=100円なら
→ リスク額 = 5,000円
2. 目安は資金の1〜2%#
世界中のプロトレーダーや書籍で推奨されるのは「1回のトレードで資金の1〜2%まで」。
- 100万円口座なら 1% = 1万円、2% = 2万円
- 仮に連敗しても資金の減少は緩やかで済む
3. よくある誤解と落とし穴#
3.1 連勝を前提にロットを上げる#
「勝率が高いから大きく張る」は危険。
1回の損失で数日分の利益が吹き飛ぶこともある。
3.2 損切り幅を固定してしまう#
相場状況によってボラティリティは変わる。
ATRなどを使って相場に応じた損切り幅を設定するのが合理的だ。
4. 上級者の応用#
4.1 期待値とリスクのバランス#
「勝率 × 平均利益 - (1-勝率) × 平均損失」がプラスになるようにロットを調整する。
4.2 ドローダウンを想定#
最大ドローダウンを20%以内に抑えたいなら、リスクをさらに絞る。
長期運用では生き残ることが最優先になる。
5. 実際に検証してみよう#
「1回のトレードで資金の何%をリスクにするか」は机上の空論ではなく、バックテストで戦略ごとに最適化すべきだ。
この記事の条件で検証する6. まとめ#
- 1回のトレードで資金の1〜2%をリスクに設定するのが基本
- 相場環境に応じて損切り幅を変える
- リスクを一定に管理することが、長期的に資金を守る唯一の方法
トレードの最重要スキルは手法ではなくリスク管理だ。
守る力がなければ勝つ力も活かせない。