XAUUSDにRSIは有効か?バックテスト結果と徹底検証
XAUUSD(金)におけるRSI(相対力指数)戦略をバックテストし、勝率・プロフィットファクター・ドローダウンを数値で公開。RSIは本当に通用するのかをデータで徹底解説します。
XAUUSDとRSIの相性を検証する理由#
XAUUSD(金/ドル)はFX・CFD市場で非常に人気が高く、ボラティリティの大きさから短期トレードの対象としてもよく選ばれます。
RSI(相対力指数)は価格の過熱感を示すオシレーター系インジケータで、特にレンジ相場で有効とされます。
では実際に「XAUUSD × RSI」は機能するのか?バックテストで徹底検証しました。
検証条件#
今回のバックテストは、プログラミング不要で簡単に使えるDelverを使用しました。

- 通貨ペア: XAUUSD
- 時間足: 1分足、15分足、1時間足
- 期間: 14
- エントリー条件: RSI70以上でショート、RSI30以下でロング
- イグジット条件: RSIが70または30に再到達したらクローズ
- 利確: ATR × 2
- 損切: ATR × 1.5
- スプレッド: 40 pips
- スリッページ: 80 pips
👉 同じ条件をワンクリックで再現したい方はこちら →
この記事の条件で検証するバックテスト結果#
1分足#

指標 | 結果 |
---|---|
PF(プロフィットファクター) | 0.1856 |
勝率 | 5.73% |
最大ドローダウン | 99.93% |
トレード回数 | 7,405 |
スキャルピング需要が高いにも関わらず、PF0.1856、勝率5.73%とほとんど機能していませんでした。
15分足#

指標 | 結果 |
---|---|
PF(プロフィットファクター) | 0.7465 |
勝率 | 23.06% |
最大ドローダウン | 37.01% |
トレード回数 | 620 |
15分足になると大きく改善。勝率23.06%、PF0.7465とまだプラス水準ではないものの、USDJPYやEURUSDに比べて明らかに良い成績を示しました。
1時間足#

指標 | 結果 |
---|---|
PF(プロフィットファクター) | 1.5923 |
勝率 | 29.94% |
最大ドローダウン | 6.92% |
トレード回数 | 177 |
1時間足ではPF1.59、勝率29.94%と他の通貨ペアを圧倒する好成績。
特にドローダウン6.92%という低さは、リスク管理の観点からも注目に値します。
考察:なぜXAUUSDではRSIが効いたのか?#
- 他ペア(USDJPY/EURUSD)がPF0.4〜0.6、勝率10〜15%前後に沈む中、XAUUSDはPF1.5超、勝率30%近くと突出。
- 背景として、XAUUSDは金特有の値動きによりレンジ局面が多く、オシレーター系インジケータの有効性が高まりやすいと考えられます。
- 実際に、2018年のXAUUSDチャートを見るとレンジ局面ですね。

- また、1時間足ではノイズが減り、RSIのシグナルが素直に効いた可能性が高いです。
👉 つまり、「RSIが通用しやすい市場」としてXAUUSDは他ペアと一線を画しているといえます。
他ペアとの比較#
👉 複数ペアで比較することで、「XAUUSDはRSIが特に効きやすい市場」という特徴が明確になります。
まとめ#
今回の「XAUUSD × RSI(14期間・70/30)」戦略の結果は以下の通り:
- 1分足 → PF0.18 / 勝率5.7% / 最大DD99.9%
- 15分足 → PF0.74 / 勝率23% / 最大DD37%
- 1時間足 → PF1.59 / 勝率29.9% / 最大DD6.9%
バックテストを行わずに「RSIはどの市場でも通用する」と思い込むのは危険ですが、
XAUUSDに限ればRSIが機能する確率は高く、戦略の核となり得ることが示されました。
Delverならログイン不要・30秒で同じ検証を再現できます。
あなた自身のパラメータでRSIを試し、最適な条件を見つけてください。
FAQ#
RSIは他の通貨ペアでも有効ですか?#
通貨ペアによって有効性は大きく異なります。XAUUSDのように効きやすい銘柄もあれば、USDJPYやEURUSDのように効きにくい銘柄もあります。
期間や閾値を変えたら結果は変わりますか?#
はい。パラメータ調整によって結果は大きく変わる可能性があります。
Delverを通じて最適な設定を探すことをおすすめします。
他のインジケータと組み合わせることはできますか?#
はい。RSI単独よりも、移動平均線やATRなどと組み合わせることでシグナルの精度を高められます。