EURUSDにRSIは有効か?バックテスト結果と徹底検証
EURUSDにおけるRSI(相対力指数)戦略をバックテストし、勝率・プロフィットファクター・ドローダウンを数値で公開。RSIは本当に通用するのかをデータで徹底解説します。
EURUSDとRSIの相性を検証する理由#
EURUSD(ユーロドル)はFX市場で最も取引量が多く、世界中のトレーダーが取引している通貨ペアです。
流動性が高くスプレッドも狭いため、スキャルピングからスイングまで幅広い手法で利用されます。
一方で、RSI(相対力指数)は「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」を測る定番のオシレーター系インジケータ。
では、最も流動性の高いEURUSDでRSIは有効なのか?実際にバックテストで検証しました。
検証条件#
バックテストには、プログラミング不要で使えるDelverを使用しました。

- 通貨ペア: EURUSD
- 時間足: 1分足、15分足、1時間足
- 期間: 14
- エントリー条件: RSI70以上でショート、RSI30以下でロング
- イグジット条件: RSIが70または30に再到達したらクローズ
- 利確: ATR × 2
- 損切: ATR × 1.5
- スプレッド: 0.2pips
- スリッページ: 0.2pips
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この記事の条件で検証するバックテスト結果#
1分足#

指標 | 結果 |
---|---|
PF (プロフィットファクター) | 0.2397 |
勝率 | 7.36% |
最大ドローダウン | 99.65% |
トレード回数 | 7,105 |
1分足はスキャルピングの人気足ですが、PF0.24・勝率7.36%と極めて低調。
ノイズが多く、RSIがほとんど機能しなかったことが分かります。
15分足#

指標 | 結果 |
---|---|
PF(プロフィットファクター) | 0.4931 |
勝率 | 10.13% |
最大ドローダウン | 41.03% |
トレード回数 | 553 |
15分足でもPF0.49・勝率10.13%と改善せず。
EURUSDの短期足ではRSI逆張り戦略が機能しにくいことが示唆されました。
1時間足#

指標 | 結果 |
---|---|
PF(プロフィットファクター) | 0.6687 |
勝率 | 11.26% |
最大ドローダウン | 12.33% |
トレード回数 | 151 |
1時間足ではPF0.66・勝率11.26%とわずかに改善。
時間足を伸ばすほどに勝率が上がる傾向が見られ、一定の局面ではRSIが有効である可能性があります。
考察:なぜ成績が伸びなかったのか?#
- PF0.66、勝率11.26%は「トレンド局面で逆張りRSIが機能しなかった」ことを示しています。
- 実際に2018年のEURUSDチャートを見ると、比較的トレンド相場が多く、RSI逆張り戦略は厳しい環境でした。

- RSIの弱点が浮き彫りに:
- 強いトレンドでは逆張りが大きな損失を生む
- 短期足ではノイズが多くダマシが頻発
- RSIはパラメータや閾値に大きく依存する
👉 このように、「レンジ相場では有効」「トレンド相場では機能しない」というRSIの特徴が改めて確認できました。
他ペアとの比較#
EURUSDでは不調な結果でしたが、相関性の低い他通貨ペアでは異なる傾向が見られます。
👉 複数ペアで検証することで、RSIが通用する市場とそうでない市場を見分けられます。
まとめ#
今回の「EURUSD × RSI(14期間・70/30)」戦略は、以下のような結果でした。
- 1分足:PF0.24 / 勝率7.36% / 最大DD99.65%
- 15分足:PF0.49 / 勝率10.13% / 最大DD41.03%
- 1時間足:PF0.66 / 勝率11.26% / 最大DD12.33%
結論として、短期足ではRSIは機能しにくく、時間足を伸ばすと一定の有効性が見えることが分かりました。
バックテストを行わずに「RSIは定番だから」と使ってしまえば資金を失うリスクが高まります。
だからこそ、実際に検証してから戦略を使うことが重要です。
Delverならログイン不要・30秒で同じ検証を再現できます。
ぜひあなた自身の条件で試し、最適なパラメータを見つけてください。
FAQ#
RSIは他の通貨ペアで有効ですか?#
はい、通貨ペアによって有効性は異なります。他の通貨ペアの検証結果は上記のリンクをご参照ください。
期間や閾値を変えたら結果は変わりますか?#
はい、RSIのパラメータを調整することで結果が改善する可能性があります。
Delver を通じて最適なパラメータを見つけることをお勧めします。
他のインジケータと組み合わせることはできますか?#
はい、RSIは他のインジケータと組み合わせることで、より強力なトレードシグナルを生成できます。